2008/03/26

ThinkPad X200 の予想

ThinkPad X300が出たばかりだが、X300の流出写真が出てから少し遅れてX200の流出写真も出ていた。この写真をフェイクと判断する材料もないので、これを基にX200について予想してみる。

1. サイズを計算

まずサイズについて、サイズを決定する大きな要因はLCDである。可能性として、縦横比はワイドとして、11.1インチと12.1インチのどちらかがあり得る。この手掛かりはTrackPointのクリックボタンにある。というのも、このボタン部分のサイズは、本体の外形/キーボードのサイズにかかわらず、同世代のThinkPadでは共通のようなので。X300の場合、3つのキーの全体の横幅は60mmになる(現行の60番台と同じ)。
  1. X200の写真(800×600ピクセルのもの)を見ると、ボタン部分の横幅はおよそ27ピクセル、この部分の本体の横幅は132ピクセルある。これからボタン部分の横幅を60mmとして計算すると、本体の横幅は293.3mmとなる。

  2. 一方、LCDの方は、LCD(表示域)の下端の横幅は111ピクセル、この部分のLCDベゼルの横幅は125ピクセルである。本体とLCDベゼルの横幅は同じはずなので、LCDベゼルの横幅を293.3mmとして計算すると、LCDの横幅は260.5mmとなる。

  3. ここで、11.1インチワイドLCD(表示域)の横幅はVAIO TZの写真から計算すると248mm、12.1インチワイドLCD(表示域)の横幅はTMDの資料によれば261.1mmだから、このどちらかとなると結論は明らかで、X200は12.1インチワイドLCDということになる。

  4. さらに、TMDの資料によれば12.1インチワイドLCD(表示域)は261.1×163.2mmだから、これから逆に計算するとX200のLCDベゼルの横幅は294mm(ほぼ確実)、同様にLCDベゼルの縦幅を計算すると208mm(やや誤差の可能性あり)ということになる。つまり、X200のフットプリントは294×208mmとなる。
これから各部分のサイズを計算した上で、X60sの写真に重ねて作図してみたのが以下(X60sのフットプリントは268×211mm。なお、写真を上からとった関係でX60sの本体が小さく写っているので、X200も本体を小さくしてある)。

一目瞭然だが、横幅が3cm近く大きくなった一方で、縦幅はほとんど変わらない。LCDの縦幅が小さくなった分、全体の縦幅も小さくなってよさそうなものだが、LCDベゼルの上の枠が太くなったことで相殺されている。横幅も、LCDの横幅が大きくなったことに加え、左右の枠が太くなったことでも大きくなっている。

2. LCDベゼルの理由

ここで問題は、LCDベゼルの枠が太くなった理由。
  • 上の枠には、X300と同様にカメラとアンテナが仕込んであるので、太くなる理由はある。

  • 下の枠は、突起部が低くなっているので、LCDはX300と同様のLEDバックライトと思われる。X300のLCDは、薄型化のために駆動基盤がLCDの裏ではなくLCDの下に面一につながる形になっているので、同じ形であれば、ある程度幅が必要になる。駆動基板の上にインジケータ基板が重なる形になっているのではないか(故に突起部は完全にはなくならない)。

  • 左右の枠は、TMDの資料(世界最薄・最軽量を実現したノートPC用12.1型ワイド低温ポリシリコンLCDの量産を開始)によれば、12.1インチワイドでLEDバックライトのLCDモジュールの横幅は270.5mmなので、ここまで太くなる理由はない。
したがって、上下はともかく、左右はLCD部ではなく本体の方に横幅を決めた理由がありそう。

上の図では、X300のマザーボード(SSDとCPUファンを含む。X300の写真から計算すると173×150mm)を青破線で、X300のバッテリー(255.5×72mm)を黄破線で重ねてみた。X200ではさすがに光学ドライブは積まないと思うが、その前提であれば、形状は違うとして、面積的には比較的余裕があることが分かる。したがって、横幅が大きくなる必然性は見えてこない。

ここで気になるのは、LCDベゼルの左右の枠には全体にテーパーが付いているが、左の上の部分だけはテーパーがないこと。この点はX6xも同じで、X6xではパームレストの左側にPCカードスロットがあるためである。ということは、X200にはPCカード(Expressカード)スロットがあるのかもしれない

その場合、パームレストの下を丸々バッテリーに当てることはできなくなるが、それを差し引いてもまだ余裕はあるように思う。その余裕を何に振り向けているのかが問題。X300の薄さが明らかになったとき、シリンドリカルセルが使えなくなっていたので、設計陣はバッテリー容量を重視していないのかと思ったが、意外にX200のバッテリー容量は大きいのかもしれない。

いつかLenovoの人に聞く機会があれば(ないと思うが)、その辺の理由を聞きたいところだが。

[参考]
Small-Laptops.com: Lenovo ThinkPad X200

2008/03/25

ThinkPad X300 の光学ドライブ

ThinkPad X300は、モノとしての引きは強いと思う。一方で、自分にはサイズが大きすぎるので、購入対象には入らない(少なくとも現時点では)。それはそれとして、X300をしいてモバイルノートと考えた場合、気になるのは光学ドライブの内蔵である。

1. 光学ドライブが必要か

個人的には、日本のモバイルノート市場、その中でもウルトラモバイルの分野で、なぜあれほど光学ドライブ内蔵の機種が多いのか理解できない。最近は、配布ファイルはサイズが大きかろうと直接ダウンロードするし、データの受け渡しはUSBメモリでするし、バックアップは他のHDDにするので、光学ドライブを使うのはソフトウェアのインストール時だけ、それもダウンロード版があればそちらを使うので、光学ドライブの出番は多くない。

また、徒歩/電車モバイルを前提とすれば、モバイルノートは少しでも軽く、少しでも小さい方がいいに決まっているので、ほとんどの時間はデッドウェイトかつデッドスペースとなる光学ドライブが内蔵されているのは無駄としか思えない。

2. X300の光学ドライブベイの可能性

仮に自分がX300を使うことになった場合、光学ドライブは取り外すとして、その後のドライブベイがデッドスペースとして残るのも無駄なので、何かに使えないか考えてみた。その場合、一番直球なのは光学ドライブの代わりにHDD/SSDを入れることだろうと思う。そうすれば、標準のSSDと光学ドライブベイのHDD/SSDの組み合わせで、速さと容量の両方取りが可能になる。

光学ドライブがパラレルATA接続であれば、ラインを物理的に接続できればパラレルATAのHDD/SSDと信号的には繋げられるはず。そのためにはX300に内蔵されている、現在7mm厚の光学ドライブとしては唯一の製品であるUJ-844のコネクタ形状を確認する必要がある。しかし、X300の発表以来、写真はたくさん出ていたが、UJ-844の写真はあっても後ろのコネクタが見える角度の写真は見つからなかった。

3. 現物を見ると

そこで、3月15-16日に東京駅の「Break」でX300の展示があった際、直接見に行った。そのときの写真を整理したのが以下。

結論は、普通のスリム光学ドライブのコネクタ。これであれば、原理的には適当な変換アダプターがあれば、パラレルATAのHDD/SSDに換装することが可能なはず(実際にX300から認識されるかは、また別問題)。蓋はトラベルカバーから加工すればいい。

ただ、通常の2.5インチHDDは9.5mm厚なので、この7mm厚のスペースにはそのまま入らない。光学ドライブベイの上のRoll Cageを切り抜けば、微妙なところだが、あるいは入るかもしれない。そこまでしない場合、この方法で換装できるのは、HDDでも1.8インチHDDの1プラッタの機種か、SSDに限られることになる。

[追記]

実際にこの光学ドライブベイにSSDを入れられた例もある。

[関連]
あのあと: ThinkPad X301 2ndSSD

[参考]
Lenovo Blogs: Inside the Box: ThinkPad X300
Lenovo Blogs: Inside the Box: Swapping the Bay Device on a ThinkPad X300
Lenovo Blogs: Inside the Box: Solid State Hard Disk Drives (SSDs) Part 2
Lenovo Blogs: Design Matters: Kodachi Announces: Richard Sapper, Design, and Teddy Bears
Lenovo Blogs: Design Matters: ThinkPad X300: The Pursuit of Perfection
BusinessWeek: Building the Perfect Laptop
PC Watch: レノボ、1.42kgのSSDモバイルノート 「ThinkPad X300」
PC Watch: ThinkPad X300発表会レポート ~T61の機能とX61のモバイル性を両立
PC Watch: レノボ「ThinkPad X300」 ~シリーズの伝統を継承しつつ薄型化を実現
PC Watch: 笠原一輝のユビキタス情報局: 「より薄く」を第一目標に据えた新世代ThinkPad ThinkPad X300開発者インタビュー
PC Watch: レノボ、ThinkPad X300の電気設計を解説
ITmedia +D: 大和研が誇る「ThinkPad X300」を速攻で分解した
ITmedia +D: ThinkPad X300に込められた“大和”魂
ITmedia +D: レノボ、「ThinkPad X300」の技術説明会を開催
ASCII.jp: レノボ、薄型モバイルノート「ThinkPad X300」を発表
ASCII.jp: 値段はアリ? ほんとに薄い? ThinkPad X300緊急座談会
日経トレンディネット: 薄くて軽いThinkPadシリーズの新しい“顔”、「ThinkPad X300」
@IT: 13型液晶で最薄のThinkPad X300、SSD採用で登場
マイコミジャーナル: 「X300は究極のThinkPad」 -レノボ発表会レポート
マイコミジャーナル: 写真で見る! ThinkPad X300 ハードウェアレポート
CNET Japan: SSD搭載モバイルPC“究極のThinkPad”の実力に迫る -レノボ「ThinkPad X300」